レイチェル・カーソンについて
| レイチェル・カーソンは、アメリカのベストセラー作家であり海洋生物学者でも あった。1907年、アメリカのペンシルバニア州スプリングデールに生まれた。 海洋生物学者としての素晴らしい作品、『われらをめぐる海(The Sea Around Us)』(早川文庫)、『海辺(The Edge of the Sea)』(平河出版)、『潮風の下で(Under the Sea Wind)』(宝島社)などを次々に発表し、いずれもアメリカではたいへんなベストセラーになった。これらの作品の美しい詩情豊かな文章は、いまでも多くの人に愛されている。 『沈黙の春』は、環境の汚染と破壊の実態を、世にさきがけて告発した本で、発表当時大きな反響を引き起こし、世界中で農薬の使用を制限する法律の制定を促すと同時に、地球環境への人々の発想を大きく変えるきっかけとなった。この本は初版後30年になろうとする現在でもなお版を重ねているロングセラーである。彼女が発した警告は、今日でもその重大さを失わず、そればかりかさらに複雑に深刻になってきている環境問題への彼女の先見性を証明している。 彼女は1964年4月14日に56歳の生涯を閉じた。友人たちは彼女の夢を果たすべく原稿を整え、写真家チャールス・プラットやその他の人の写真を入れて、レイチェルの死の翌年、1冊の本にして出版したのである。『センス・オブ・ワンダー』は、まさにレイチェル・カーソンが私たちに残してくれた最後のメッセージなのだ。 |